タルパ戦争 File55 ジャンクション
浮島はレゴからの突然の連絡に驚いた⋯⋯
しかし、浮島は冷静に答える。
「これから⋯⋯自殺した友の弔い合戦を始めます。タルパ界隈に一泡を吹かせてやります」
《そうか、やはり、その気持ちが強かったか。車内で浮島君が吐露した話が妙にひっかかっていた》
「やめた方が⋯⋯いいですかね」
《いや、良ければ俺は手伝うぜ。俺も何だか久々にタルパ界隈に一泡吹かせたい気持ちでいっぱいになって来た。たしかに⋯⋯本物の話に調子合せて適当なこと抜かす似非は許せない。やろう!》
浮島は涙を流し始める⋯⋯
啜り声でレゴに今回の計画内容を話した。
《なるほど⋯⋯じゃ、俺は浮島君の計画に屯す雑魚共の一掃を担当するわ。結構日時は⋯⋯明日の夜九時だな。あと、男が泣くな!それじゃ切るぜ》
ガチャ☆ツーツー
直後、木口からの着信が入る。
「もしもし!木口君!いったいどうした!」
《すみません、お腹が減ったのでちょっとコンビニへ買い物へ⋯⋯》
「違う!たらばがにオカルト板やタルパ界隈のSNSの異変だ!」
《えっ、すみません。僕⋯⋯ちょっと、今まで寝ていて起きてすぐ買い物に出かけたところです》
「そうか⋯⋯とりあえず、木口君に何も異常がなくて良かった⋯⋯」
《いよいよ明日の夜九時ですね!》
「ああ、明日の夕方にも僕はそちらへおじゃまさせてもらうよ」
《それよりも⋯⋯何かあったんですか?今、パソコンを立ち上げているところですが⋯⋯》
「うん、どうもあちこちで話がこんがらがっている様子なんだ。明日の計画に支障はないと思うが⋯⋯」
《そう言えば、さっき⋯⋯コンビニで不思議なことが起きました》
「不思議なこと?今回と関係あること?」
《僕がペヤングを取ろうとしたらUFOを勧めてきた人がいて⋯⋯ホント、困りました。若い女性でしたけどオタクっぽい変な人でしたね。おまけに店員も変なやつで語尾に的とか付けて妙なしゃべり方をするヤツでした》
「オカルト板では今も焼きそば連呼するアホがいるし⋯⋯そう言えば、ヘソライトって考察家いたよね?あいつのしゃべり口が『的』だったよ。案外、そいつらじゃない?」
《まさか⋯ははは》
木口の無事に安堵し、浮島も誘われるように笑い出す。