Episode 08 エルフの神殿を破壊するエルフ

投稿日 2024.04.25 更新日 2024.04.25

 10分後、エルフの大神殿前に一台のハイエースが止まる。

 これに気づいた衛兵が近寄る⋯⋯

「ここは駐車禁止です!今すぐ移動してください!」

 ガラ☆

 ハイエースの側面ドアが開かれると、キンカがRPGを担いで出て来た。助手席ドアや後方からはAK-47を持った男たちが次々と出て来た。

 衛兵は頭が真っ白になり、その場合で硬直する。

 キンカはRPGを衛兵の顔に向けると、こう言い放った⋯⋯ 

「おい、1200歳のクソBBA(マーヤ)とフォー様はどこだ?」

 どうでもいい話であるが⋯⋯

 イワナ・マーヤは見た目年齢30代、超絶美人である。

 腰を抜かして地面の上でへたる者に構っている時間はない。キンカは神殿正面入口に向けてRPGを発射した。

「フォーちゃん⋯⋯私の可愛い愛弟子、フォーちゃん⋯⋯ごめんね」

 マーヤは泣きながら神殿正面入口に向けて歩いていた。

 ちゅ☆どーーーーん!!

 目の前で大きな爆発がすると同時に、扉がぶっ飛んで来て、マーヤが全身でそれを大の字で受け止める。

 あまりにも突発的な出来事であったため、マーヤは頭が混乱してしまい、防御魔法でなく重力魔法を発動⋯⋯

 何を思ったのか⋯⋯

 自重を100倍ほどにして、200kgはあるだろう扉を全身でキャッチした。

 幸い、その美貌に傷一つ付くことはなかったが⋯⋯マーヤは武蔵坊弁慶の最後の如く、立ったままの姿勢で気絶して意識を失った。

 だがしかし、白目を向かせた状態で、見るには絶えなかった⋯⋯

 キンカらが謁見の間に突入する。

「フォー様ぁああああ!!」

 絶叫するキンカ⋯⋯

 腰裏のホルダーから拳銃を抜くと、室内の隅に置かれていたマジックキャンセラーに向けて発砲して破壊した。

 そして、急いで治癒魔法を発動した⋯⋯

「フォー様!!」

 キンカは全身全霊でトットフォーに治癒魔法を施す。

「おえっ」

 トットフォーは意識を取り戻し、その日の昼に食べたラーメンを吐き出す。

「キンカ⋯⋯助けに来てくれたのね。ありがとう!!」

「顔にナルトが付いてますよ。これで拭いてください」

 キンカはトットフォーにハンカチを差し出す。