第15話 緊張の瞬間

投稿日 2023.07.02 更新日 2023.07.04

巡査は困惑した表情をしていた
「あっ、A子ちゃん。酒酒ちゃん、知らない?」
「一体どないした?」
「昨日の晩から行方がわからないらしいんだ⋯」
「何!!そりゃ大変や!!心配やわ!!」
「ここによく遊びに来ていたよね?何か知らない?」
「し、しらんがな」
「・・・」
「それより、今、恒華でクーデターやろ!!何か関係あるんやろか!?」
「本当に何も知らない?」
山荘の外を見ると
酒酒の捜索のためだろうか⋯大勢の機動隊員が列を成し歩いて行くのが見えた
直後、事務室の方から酒酒の大きなくしゃみの声が聞こえて来た
背中に緊張が走るA子
   :
一方、食堂では⋯
地獄から営業活動にやって来た弁護士が
岩凪の相談に乗っていた
「違法薬品の密造⋯ちょっと、これはマズいですね。電車も止めてますし」
「やっぱり地獄に堕ちますか⋯」
「うん、でも刑期は2~3年かな。なんとか頑張って1~2年にするよ」
「以外と短いんですね」
「真面目にやってれば1年弱で出られるよ」
「そしたら来世ですか⋯」
「そうですね。転生の期間って、意外と短いんですよ」
「出所時、性別って選択できます?来世も男がいいんだけど⋯」
「来世も男がいい?できますよ。乙女の泉にでも浸かっていない限り、ははは」
「・・・」
「とりあえず、三途の川を渡ったら私のところに来てよ」
鬼の弁護士が岩凪にそう言い残し、名刺を渡してその場を立ち去ろうとした