はじめに

投稿日 2023.06.21 更新日 2023.06.30

ここは運幸大連峰の麓にある小さな街
シャンプーである
ピータン王国の首都でもある
その街はずれ
運幸大連峰の尾根近くに一軒の山荘「凸や荘」がある
三途の川を目指し旅するする者たちに
ひと時の休息と安らぎを与える場所である
温泉も湧出しており
大きな露天風呂が売りの宿泊施設だ
三途の川は⋯
運幸大連峰の中腹よりやや下付近にある高原を流れており
そこを渡るとあの世となる
凸や荘から三途の川までは⋯だいたい、歩いて6時間くらいの山道となる
毎日、現世からいろいろな人達がやって来ては
あの世へ行くため去って行く
この物語は
この世とあの世の間の世界、デスタウンで描かれる
熱い人間ドラマとなる
そう言うと⋯まるで刑事ドラマを思わせるが
実際、そう言うシーンもある
直前になり三途の川を渡るのをためらう者が一定数出て来るのだ
訳を聞くと⋯
「すみません、オレ、生きている時に銀行強盗しました」
そう、地獄行き確実な者である
残念であるが
デスタウンにも警察はちゃんとある
検挙対象は⋯デスタウン内で起きたものに限られない
両腕を左右から二人の警官に捕まれた状態で⋯
無理矢理、三途の川を渡らされ
閻魔大王に引き渡される